現代の日本でも特に日本や海外を問わずよく知られている天皇の存在。
日本の歴史を振り返ると、長い歴史の所々で表舞台に現れることもある天皇。
そんな天皇の歴史は古く、実はその歴史を遡ると弥生時代より前にたどり着くことはご存知でしょうか。
特に弥生時代には、よく伝説や神話で名を知られている天皇がいました。
よく名を知られているその天皇とは?
天皇のルーツを知るための資料とは?
天皇の血筋を振り返ると、そのルーツは古く、実は弥生時代以前にまでさかのぼることが出来ます。
なんと、あの邪馬台国の女王、卑弥呼が現れるよりもずっと前までさかのぼることになるのです。
それほど長い天皇の歴史について知ることが出来るのは、天皇について詳しく書かれている二つの資料があるため。
その二つの資料というのが古事記と日本書紀です。
政治、文化面を重視した歴史書である日本書紀、そして神話や伝説を多く収録している現存する日本の最古の文学作品である古事記。
そこには、弥生時代よりはるか昔、神代のころから続く天皇の歴史やルーツについて書かれています。
その二つの資料によって、天皇の歴史をたどることが出来るのです。
しかし、文学作品でもあることからわかるように、そこに書かれていることがすべて真実だとはいえません。
しかし、真実ではなくても、それらの資料は天皇がどんな存在だと考えられてきたのかを探ることが出来る貴重な資料ともなっているのです。
弥生時代にも天皇がいた?
古事記や日本書紀からは、天皇が弥生時代よりはるか昔にルーツがあると書かれています。
そんな天皇の歴史の中で、初代天皇としてよく知られている天皇がいます。
それが、神武天皇です。
神武天皇が即位したとされているのは660年の2月11日。
そして588年まで在位していたとされている人物です。
初代天皇であるこの神武天皇は神話、伝説上の人物であり、日本を建国したとされている人物でもあるのです。
そして、その神武天皇がいたのが弥生時代の頃から古墳時代の初めごろだとされています。
日本の歴史は天皇の歴史?
日本では天皇はとても高貴で大切な存在だとされてきました。
日本書紀や古事記に書かれた天皇のルーツが神様につながっていることからもそのことは知ることが出来ます。
神代から続く古い血筋の持ち主ともされ、神武天皇が初代天皇として日本を建国したことからもわかるように、日本の歴史は天皇とともにあったと考えることが出来るのです。
日本の歴史を振り返ると、時々表舞台にあらわれる天皇。
時には天皇自身が動くことで日本の歴史上大きな出来事が起こることもありました。
今までの天皇の歴史を知ることは日本がどのような歴史をたどってきたのかを知ることでもあるのです。