弥生時代の特徴と定義

弥生時代、稲作で安定して食料が手に入るようになったため、人口は一気に増えていきました。

また、朝鮮半島や中国から渡ってくる渡来人たちがそれまで日本になかった鉄器や文化などを伝え、広まっていった時代でもあります。

そんな弥生時代を定義するならば、どのように定義すればいいでしょうか。

実は、現在までに弥生時代がどんな特徴を持っていた時代だったのかを表す定義は何度も変わったことがあります。

どうして弥生時代の定義は何度か変わることになったのでしょうか。

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弥生時代の特徴は?

その時代の定義を決めるために必要なものは、その時代がどんなものかを示す、その時代ならではの特徴です。

弥生時代を定義するためにも、弥生時代ならではの特徴が必要でした。

では、弥生時代の定義に出来るほどの特徴とは何なのでしょう。

定義をおさえる上で知っておきたいのは弥生時代の特徴の二つ、弥生土器と稲作です。

縄文時代では分厚い縄文土器がつくられていたのに対して、弥生時代に作られ、使われていた土器はそれより薄い弥生土器。

この土器がつくられるようになったことが弥生時代の特徴の一つです。

もう一つの特徴は稲作。

稲作は弥生時代に広まり、日本列島はそれまでの食料採取の時代から抜け出すこととなりました。

いわば、稲作は弥生時代の頃の日本を大きく変えたきっかけだったのです。

この二つの特徴が弥生時代の定義を知るうえで必要となってきます。

稲作は弥生時代の前から?

弥生時代は人によって様々な定義をされてきました。

経済的な定義であったり、社会的、祭祀的な定義であったり。

かつては弥生時代は弥生土器が使われた時代だとして定義が作られていました。

しかし、次にされたのが水田稲作を利用した定義。

稲作が伝わり、広まった時代として稲作=弥生時代という定義を定めたのです。

しかし、実は稲作は一部の地域では縄文時代にはすでに行われていたことが発覚。

そのため、稲作=弥生時代という定義は使えなくなってしまったのです。

新しい定義はこれだ!

稲作=弥生時代、という定義は使えなくなってしまったものの、稲作は間違いなく弥生時代を代表する特徴の一つです。

そのため、稲作を絡めた弥生時代の新しい定義が誕生しました。

稲作が一部地域で始まった縄文時代の技術はまだまだ未熟。

しかし、弥生時代に入るとその技術はどんどん上達していきます。

新しい弥生時代の定義はその縄文時代と弥生時代の人々の技術の違いから考え出されました。

弥生時代に入って初めて見られるようになった、灌漑式稲作を行っていることが弥生時代の定義となったのです。

これで弥生時代の新しい定義は決まったと思いきや、違う考えを主張する人々もいます。

例えば、一部で稲作が始まっているものの、まだ縄文土器を使っている段階を弥生時代の早期としてとらえようという動きもあるのです。

一言で弥生時代といっても定義は簡単には決まらず、現在でも様々な異論や説が唱えられているのです。

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