弥生時代の土器の特徴とその使い方

現代まで、縄文時代や弥生時代の遺跡からは様々なものが見つかってきました。

今までに見つかってきたものの中でも、その時代を表す特徴をもつ代表的なものの一つとして土器があります。

縄文時代には縄文土器、弥生時代には弥生土器など。

では、弥生時代を表す土器である弥生土器の特徴とその使い方は弥生時代の中でどんな風に変わっていったのでしょうか

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初めごろの土器は?

弥生時代を代表する土器、弥生土器はその時代の中で様々な変化を見せています。

そもそも土器の形はその使い方によってさまざま。

物を蓄えるという使い方をされている土器は壺の形を。

煮炊きに使われていた土器は甕の形、そして物を盛り付けるという使い方をされていた土器はハチや高杯の形をしているなど、弥生土器はその土器の形を見ただけである程度の使い方がわかるという特徴を持っているのです。

そして時代の流れに合わせて少しずつ形がかわっていき、土器につけられた文様にもその時の流行を見て取ることができます。

例えば弥生時代の初めごろの土器は壺や甕の形をしたものが多いです。

そしてつけられている文様は直線紋や木の葉紋が多いという特徴があり、ヘラのような道具で文様をつけていたと考えられています。

壺が変化した中頃

弥生時代の中頃は弥生土器につけられる文様が一番大きく変化したころでした。

土器の形は相変わらず様々ですが、特に壺の形をした土器が大きく形を変えていたという特徴が見て取れます。

水差しの形をしていたり、細い首を持つようになったりしたのが弥生時代の中頃の事なのです。

更に、弥生時代の中で一番大きく変化を見せた文様ですが、弥生時代の初めごろに使われていたヘラのような道具から移り変わり、今度は櫛のような道具を使って色々な文様を描いていたことがわかっています。

弥生時代の初めと中頃の土器の文様の付け方は、まず道具からして違っていたという大きな特徴が読み取れるのです。

終わりごろには文様が消える?

こうして同じ弥生時代の中でも初めごろと中頃では使う道具が変わるなど、大きく変化していった弥生土器の文様ですが、弥生時代の終わりごろになると、それまで様々な特徴を読み取ることが出来た文様が土器に刻まれなくなっていきます。

消えていった文様の代わりに土器には記号が刻まれるようになりました。

そうやって文様から記号が刻まれるようになったことは弥生時代の終わりごろの土器から読み取れる大きな特徴になっているのです。

弥生時代には、様々な使い方に合わせた様々な形をした弥生土器が使われていたということは有名です。

しかし、同じ弥生時代の中でも、初めごろ、中頃、終わりごろの土器からはそれぞれに違う特徴を読み取ることが出来るのです。

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