弥生時代の男女の服装の特徴とは

現代では、様々な雑誌が季節などに合わせて特集を組んでいることからもわかるように、ファッションに関心を持っている人が多くいます。

そして、その服装はその時の流行に合わせた特徴を持っていたりと、その時代を表すものになっていくのです。

では、弥生時代の人々の服装からも、そんな時代の特徴は読み取れるのでしょうか。

当時の服装を調べるにはいったいどうやって調べたらいいのでしょうか。

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その服装、ポイントは?

弥生時代の服装には、縄文時代に比べて大きな変化が起きていました。

その大きな変化を起こしたのは、日本にやってきた一つの技術。

機織り技術です。

当時の遺跡からは紡錘車も見つかっており、植物の繊維によりをかけて作った糸から機を使って布を織る技術が伝わってきたのです。

この技術が伝わったことにより、日本の服装が編布から織布へと変化するという大きな変化が起こったのが弥生時代の服装の文化の特徴でした。

さらに、弥生時代では身分表示のためと思われるアクセサリーをつけている人もいたことがわかっており、そのことも弥生時代の特徴となっているのです。

服を知るには

弥生時代には機織り技術が伝わったことで服装に大きな変化が起きましたが、実際に人々がしていた服装はどんなものだったかを知るには、何を調べたらいいのでしょうか。

手がかりは大きく分けて3つ。

一つは弥生時代の日本について書かれている『魏志』倭人伝から。

もう一つは弥生時代の人々が残した絵から。

そして最後に、甕棺などに埋葬された人骨に織物片が付着して出土することがあるため、この織物を調べることで服装を探ってきたのです。

特に、布は土の中に残りにくいため、土器や銅鐸に残された弥生時代の人々の絵は大きな手掛かりとなっています。

弥生時代の人々の服装は、そうやって調べられてきたのです。

男女の服装は?

そうやって調べた結果、わかってきた弥生時代の男女が着ていた服装の特徴として、男性は袈裟衣であり、顔や体に刺青をいれ、頭には布をまいて体に幅広の布切れを巻いていたという特徴があったことがわかっています。

袈裟衣を着ていた男性に比べて、女性の服装はまた違っていました。

同じころの女性は貫頭衣という服装をしていたのです。

機織り技術が伝わってきた弥生時代では、服を作るために麻から繊維をとりだし、糸にして平織りにします。

そうして出来た糸を更に布にして、頭からかぶる貫頭衣にして着ていたのです。

機織り技術が伝わり、広まったという特徴がある弥生時代の男女の服装は、縄文時代とは大きく変わり、さらに時代が進むごとにその特徴も変化を遂げていくのです。

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