弥生時代の弥生土器と縄文土器の違い3つ

縄文時代や弥生時代には、様々な道具がつくられ、使われていましたが、その中でも土器は大きな役目を果たしていました。

土器が出来たことで調理方法なども変わり、食生活が豊かになっていったのです。

縄文時代や弥生時代で料理などに使われていた土器は、その時代によってどんな違いを見ることが出来たのでしょうか。

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弥生土器と縄文土器

縄文時代や弥生時代には、それぞれ縄文土器と弥生土器が使われていたことはよく知られています。

歴史上に土器が登場したことで、米を炊くようになるなど、当時の人々の食生活は大きく変わっていきました。

土器はその時代の人々に大きな変化を与えたのです。

そんな重要な道具である土器の一種で弥生時代に使われていた弥生土器は、縄文時代に使われていた縄文土器の特徴を受け継ぎつつも、新しい要素が加わり、作られたものです。

金属器も登場した弥生時代の弥生土器には、基本的な技術は縄文時代の技術を受け継ぎつつも新しい発展をしていくという変化が起こっていたのです。

形と色の違い

縄文土器と弥生土器の違いはまずその形と色にあります。

縄文土器には、その名前の由来となったように、表面に縄を転がして付けた縄文と呼ばれる文様を持つものが多く発見されています。

さらに、作る途中で低温で焼かれるという過程が入るために黒褐色の色をしており、厚手の土器であるという特徴を持っています。

そんな縄文土器に比べて弥生土器は土をかぶせて焼くという作り方に変わったため、薄手で赤焼きとなることが特徴です。

縄文土器は厚手で黒褐色、弥生土器は薄手で赤焼きという特徴を持っているのです。

実用本位なのは?

また、縄文時代の縄文土器から弥生時代の弥生土器に主流の土器が移るにつれて、その土器の使い道もどんどん広がっていきます。

縄文時代に作られていた縄文土器に比べ、弥生時代の弥生土器には用途ごとに大きく形の変化がつけられるようになっていくのです。

例えば、甕は調理に使うための煮炊き用、つぼや鉢はとれた食材を貯蔵するためのもの、さらに高杯など、さまざまなバリエーションの土器が各地の遺跡で発掘されているのです。

ただ、これらの弥生土器は技術的には縄文時代とそれほど大きな違いはありません。

あくまでも土器づくりの基本的な技術は縄文時代のものを受け継ぎつつ、より幅広く広がっていった使い道や料理にあわせて多くの新しい形のものがつくられるようになっていったのです。

縄文時代の縄文土器と、弥生時代の弥生土器。

その二つには、色や形、更に使われ方の変化といったものはあるものの、土器を作る基本的な技術はそれほど発展していなかったのです。

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