今私たちが生きている現在、家畜といえば何の動物を思い浮かべるでしょうか?
ぱっと思いつくものとしては牛や豚、更に鶏など、普段からその肉を食べている動物の名があげられます。
その他にも、今の日本では羊や山羊など、様々な種類の動物を家畜として育てています。
けれど、今ほど多くの種類の動物たちがずっと昔から日本で家畜として育てられていたわけではなかったはず。
では、そもそも家畜を育て始めたのはいつ頃だったのでしょうか?
弥生時代にまでさかのぼる家畜のルーツとは?
どんな動物が家畜だった?
日本で家畜を育て、人の生活に役立てていた事がわかった時代は、弥生時代にまでさかのぼります。
しかし、最初は弥生時代の日本でも家畜はいなかったと考えられていました。
そのため、日本の農耕は家畜に頼らず進める「欠畜農耕」だったといわれます。
しかし、ある時そんな常識を覆す発見がありました。
それが、遺跡の発掘で、豚の骨が見つかったこと。
その発見でそれまで弥生時代に家畜がいなかったという常識がひっくり返ったのです。
イノシシはともかく、そのイノシシを家畜化したことで誕生した豚の骨が見つかったということが大きなポイント。
イノシシか、それとも豚かという議論もありましたが、人に家畜として育てられた豚の口内では歯槽膿漏をおこしていた痕が見つかります。
それは、野生のイノシシにはない特徴であるため、弥生時代の日本では家畜として豚が誕生していたという大きな証拠となりました。
犬は家畜で食料?
犬は日本人にとって縄文時代からのつきあいがある動物です。
狩猟を手伝い、人間を助けてくれる動物であり、縄文時代では食べるために飼っていたわけではありませんでした。
しかし、弥生時代になると、犬を食べる文化が伝わり、肉を食べるための家畜としても扱われるようになっていきます。
弥生時代では犬は狩猟を手伝ってくれるだけではなく、肉を食べるための家畜としても扱われていたのです。
家畜だったかわからない動物たち
家畜だった豚や犬の他にも弥生時代には動物がいたことがわかっています。
鶏も弥生時代にいた動物の一つ。
しかし、現代では食肉として出回る鶏ですが、弥生時代の日本では鶏は存在していたものの、食肉として食べられていたのかはわかってはいません。
更に、馬なども弥生時代の日本でいたとされ、骨が発見されていますが、これはのちの世で紛れ込んでしまったのではないかとされているため、本当に弥生時代に日本中に馬がいたのかはわかってはいません。
ただ弥生時代にいたとわかっているだけで、家畜として育てられていたのかがわからない動物がいるため、弥生時代に家畜として育てられていたといえるのは豚や犬など、限られた動物だけなのです。
そして弥生時代に家畜として育てられていた動物は、肉を食べるだけではなく、農耕など、人の生活に役立てられていたのです。
